KenJ(ケンジェイ)です。

ここでは、呪われた寺院(迷宮?)から脱出するボードゲーム「エスケープ(Escape The Curse of the Temple)」のゲーム内容と、実際にプレイしてのレビュー・評価を紹介します。

エスケープってどんなゲーム?

 

エスケープは、呪われた寺院から探検家であるプレイヤーが力をあわせて脱出する「リアルタイム協力ダイスゲーム」です。

2013年ドイツ年間ゲーム大賞のゲーム部門推奨リスト入りしました。

 

脱出するには、寺院の部屋を探索し、決められた数の宝石を活性化し、出口を見つける必要があります。

 

ただし、グズグズしている暇はありません。

 

脱出には、「10分間」という制限時間があります。

10分の長さのBGMを流し、音楽が終わるまでに、全ての冒険者が脱出することができればクリアです!

ただし、1人でも寺院から脱出することができなければ、失敗となります。

 

この寺院から制限時間内に脱出することができるかどうかは、プレイヤーたちが力をあわせ、助け合い、お互いの行動を見ながら、自分が今どの行動をすべきかを判断しなければなりません。

10分の間、スタート地点に戻らなければならないタイミングが2回あります。

そのことも考えて、新たな部屋を見つけ、配置し、進む必要があります。

 

手番はありません!

開始と同時に全員一斉にスタートします。

 

時間は限られています!

あなたたちは、この呪われた寺院から脱出することができるでしょうか?

エスケープのゲームルールをざっくり解説!

まず「スタートタイル」に自分のコマを置きます。

そして、スタートタイルの両脇に1枚ずつ「部屋タイル」を置きます

※下記の写真は4人プレイでのセットアップです

 

部屋タイルには、様々な種類と枚数があり、それを山札として近くに置いておきます。この山札タイルの下のほうに、脱出できるゴールタイルが1枚混じっています。

※下記写真のタイルが「ゴールタイル」です。

 

宝石置き場タイルの上に、プレイ人数によって決められた数の宝石を置きます。

そして、宝石置き場タイルの横に、2つの宝石を置きます。

※宝石置き場の宝石の数はプレイ人数によって変わります

 

プレイヤーは、ダイスを各自、5個持ちます。(1人で遊ぶ場合は7個)

サイコロは特殊なダイス目になっていて

冒険者・たいまつ・カギ・黄金の仮面・呪いの仮面

の4種類が書かれています。

※一番左の「冒険者のダイス目」は2面あります

 

プレイヤーは、このダイスを振り、そのダイス目の効果を使い、寺院の部屋を探索し見つけたり、進んだりすることができます。

 

付属のCDにBGMが収録されています。

事前にスマホなどに入れておくといいでしょう。

 

音が流せない環境の場合は、付属の砂時計で遊ぶこともできます。

 

※下記は4人プレイ(上級ルール)でのセットアップの状態

プレイヤーができる行動

・部屋を見つける(部屋の探索)
・隣の部屋へ進む
・宝石を活性化する
・呪われたダイスの解除
・呪われたダイスの全解除
・出口からの脱出
・他のプレイヤーに自分のダイスを渡す※以下、上級ルールでプレイする場合
・呪いの解除
・宝箱タイルを置く・獲得する・使用する

 


●部屋を見つける(部屋の探索)

冒険者のダイス目2つを使い、部屋タイルの山札から1枚引いて部屋タイルの隣に置くことができます。

 


●隣の部屋へ進む

進みたい隣の部屋に書かれているダイス目を出し、ダイス目の効果を使うことで進むことができます

 


●宝石を活性化する

部屋タイルには「宝石の台座」が書かれているものがあります。

その宝石の台座の横に書かれているダイス目とその数を出すことで、宝石置き場タイルにある宝石を台座に置くことができます。

これにより、宝石の活性化に成功したことになります。

寺院からの脱出は、宝石置き場タイルの宝石を全て活性化させる必要はありません。

ただ、脱出の難易度に影響します。

 


●呪われたダイスの解除

ダイス目「黄金の仮面」1つの効果で、呪われた黒い仮面のダイス目の呪いを最大2個まで解除できます。

 


●呪われたダイスの全解除

宝石置き場タイルの横に、最初に置いておいた「2つの宝石」。

この宝石1個を、宝石置き場タイルの上に置くことで、プレイヤー全ての「黒い仮面のダイス」の呪いを解除でき、使えるようになります。

※宝石置き場に1個宝石が増えるため、活性化しなければならない宝石が1個増える、というデメリットになるので、プレイヤー全員の同意が必要です。

 


●呪いの解除(上級ルールを使用した場合)

上級ルールを使う場合、部屋タイルに黒い仮面がかかれているもの(下記写真の右)があります。

この黒い仮面が書かれた部屋タイルを引いてしまったプレイヤーは、上級ルールのみで使う「呪いタイル」を一枚引き、その効果が発動します。

呪いタイルの呪いは

「部屋から動けなくなる」
「しゃべれなくなる」
「片手を頭の上に乗せたままプレイする」
「ダイスが1個使えなくなる」
「ダイスを降った時、テーブルから落ちてしまったら、ゲーム中ずっとそのダイスを失う」

などの種類があります。

 

呪いタイルを解除するには、呪いタイルに書かれているダイス目を全て出し、使うことで解除されます。
解除したら、呪いタイルは裏返します。

 


●宝箱タイルを置く・獲得する・使用する

上級ルールで使う部屋タイルには、「宝箱タイルを置く台座がかかれているもの(下記写真の左)」があります。

台座が書かれている部屋タイルを引いたプレイヤーは、その台座に「宝箱タイル」を置きます。

この宝箱タイルは「カギのダイス目2個」を使うことで獲得でき、タイルの裏にはプレイヤーを助けてくれる様々な効果があり、それをプレイ中、好きなタイミングで使うことができます。

効果を使用した宝箱タイルは、捨札として脇によけておきます。

 


●出口からの脱出

出口の部屋タイルから寺院を脱出できますが、脱出するには

カギのダイス目1個+宝石置き場に残っている(活性化していない)宝石の個数分のカギのダイス目

を出す必要があります。

そのため、宝石の活性化が進んでいないと、脱出するためにはカギのダイス目がたくさん必要になり、脱出が困難になります。

 


●他のプレイヤーに自分のダイスを渡す

寺院からの脱出に成功したプレイヤーは、まだ脱出できていないプレイヤー1人に、自分のダイス1個を渡すことができます。

ダイスを振るときのルールと注意点

●効果を使用したダイスは振り直さなければいけません。

●効果を使用していないダイスは、キープしておき、使いたいタイミングで使うことができます。

●呪いの仮面が出たら、振り直すことができません。脇に置いておきます。

●黄金の仮面のダイス目1個で、呪いの仮面が出てしまったダイスの呪いを最大2個まで解除することができます。(また使えるようになる)

●自分のダイス目の効果を、他のプレイヤーに使うことができます。
ただ「同じ部屋にいる時のみ」という条件があります。
他のプレイヤーが黒い仮面のダイス目だけになり、まったく行動できなくなった場合は、他のプレイヤーは同じ部屋まで進むことで、自分の黄金の仮面のダイス目で助けることができます。
宝石の活性化も、同じ部屋にいる場合は、自分のダイス目と同じ部屋にいる他のプレイヤーのダイス目を合計して効果を使うことができます。

●黄金の仮面のダイス目は、黒い仮面のダイス目の呪いを最大2つまで解除できますが、その効果を分散することはできません。
他のプレイヤーと同じ部屋にいて、自分の黄金の仮面1個の効果を使い、自分の黒い仮面のダイス目1個と、他のプレイヤーの黒い仮面のダイス目1個を解除する、ということはできません。
黄金の仮面のダイス目1個の効果は、自分か他のプレイヤー1人に対して使うことができます。

スタート地点に2回戻る

10分間の間に、効果音の変化により、全てのプレイヤーはスタート地点の部屋にもどらなければならないタイミングが2回あります。

それにも制限時間があり、扉が閉まるような「ガシャン」という効果音がなる前に戻ることができなければ、自分のダイスを1個失います。
失ったダイスは、このゲーム中は使えません。

エスケープの対象年齢・プレイ人数・プレイ時間など

プレイ人数:1~5人
プレイ時間:10分
対象年齢:8歳以上

KenJのレビュー!エスケープの評価は?

【評価10段階:★★★★★★★★★☆(星9)】

エスケープは、私がボードゲームを好きになってから、出会って衝撃を受けたゲームの1つです。

ゲームは、通常、順場に自分の手番がきてプレイする。

また、プレイ時間もこの手の大箱のボードゲームなら1ゲーム30~60分ぐらいはかかる、というイメージがありました。

 

そんな中、エスケープは・・・

・対戦ではなく、協力ゲームである
・リアルタイム!手番がない
・プレイ時間が10分で終了!
・音楽を流してプレイする
・その音楽がプレイ時間10分の終了を教えてくれる
・音楽自体が、寺院からの探索・脱出の雰囲気を演出してくれる

・・・という点が、私には新鮮で衝撃でした。

 

10分というプレイ時間をあなどるなかれ!

時間制限の中、みんなでどう動けばいいのか声をかけながら、必死のプレイは、濃縮されたドキドキや楽しさがあります。

終わった時は、もうぐったり・・・(笑)

私にとっては、とても新鮮&衝撃的なボードゲームなので「評価は★9」を付けました。

エスケープにデメリットはある?

私が思うデメリットは、まだエスケープを遊んだことがない人と遊ぶ場合は注意が必要ですね。

 

注意するポイントは・・・

・ゲーム中に、他のプレイヤーがルール通りにプレイしているのか把握できない

という点です。

 

エスケープは、リアルタイムでどんどんプレイしていく必要があるため、ルールを理解している人が、始めて遊ぶプレイヤーのプレイングが正しいのかを見ている余裕がありません。

基本的に、エスケープをまだ遊んだことがない人が、ルールを1回聞いただけで完璧にルールを間違えることなくプレイすることはできません。

 

ですので、私がやった方法。

まず、ルールを説明する。

そして、最初は私はゲームに参加せず、制限時間も無しにして、他のプレイヤーに実際にプレイしてもらう。

それを見ながら、さらに間違っている部分などの説明や補足をしていく。

制限時間がないのでクリアはできますが、一度この方法でクリアまでプレイしてもらうと、ほとんどルールを理解してもらえます。

 

エスケープは、私の個人的な思い入れがかなり入っているので、他の人の評価はもう少し下がるかもしれません。

ただ、1度は遊んでみてほしい、KenJおすすめのボードゲームです。

また、エスケープは「ソロプレイ可」なので、1人でも楽しく遊べるという点でも貴重なボードゲームだと思います。

エスケープは購入できる?

エスケープを遊んだことがない方は、遊んでみて!

とおすすめしているKenJですが、残念なのが・・・

 

・エスケープは入手性が良かったり悪かったりする点!

 

楽天・アマゾンなどで販売しているんですが、お値段が高くなっていたり、日本語解説書(日本語ルール)が付いていなかったりします。

ですので、購入するときは「価格・日本語ルールが付いているのか」などに注意してください。

エスケープの定価は「7,500(税込)」ぐらいだと思います。